玄関ポーチなど住宅外壁の一部がレンガ調のI様邸。
お庭も自然素材のレンガ(煉瓦)を使い、
門塀、角柱、アプローチ、土留など全てレンガで統一。
建物とも調和しながら時が経つほどに味わいを増す、
レンガ造り門まわりにリフォームしました。
既に2台駐車可能な駐車場があるI様邸ですが、
もう1台駐車できるようにしたいとの事で、
アプローチを駐車場と兼ねるプランをご提案。
中庭を縮小してアプローチを広げ駐車スペースを確保しました。
門まわりは今回もレンガを使いたいとのご要望で、
レンガ積みのオリジナル門塀・角柱を施工。
アプローチや階段はやわらかな曲線で趣を変え、
曲線が織りなすエレガントなフロントガーデンに仕上げました。
門まわり
レンガ積みの門塀、角柱、土留には東洋工業の
グラヴィブリック ウォール(組積材)を使用。
表情豊かな焼きムラとタンブル加工
(角を取り丸みを帯びた仕上げ)が特徴で、
絶妙なアンティーク感を楽しめるレンガです。
レンガのサイズはオーストラリアサイズで、
長さ230mm×幅110mm×厚さ76mmと重量感のある大きさです。
※レンガには日本工業規格(JIS規格)があり、
最も使われる事の多い普通レンガ(別名:おなま)の寸法は、
長さ210mm×幅100mm×厚さ60mmです。
門塀はGダイオというナチュラルな色味のレンガで施工。
飾り窓は上部をアーチ状にして可愛く仕上げました。
グラヴィブリック ウォール(基本型)には
鉄筋を通すための縦穴が開いており、
写真のように鉄筋を通してモルタルで穴を埋め、
レンガを積み上げていきます。
コンクリートブロックで塀を積むときにも
鉄筋を入れて強度を持たせるように、
レンガも鉄筋を入れることで強度を得る事ができます。
飾り窓には門塀のデザイン性を高める、
ディーズガーデンのアールフィックスフェンス1型を取り付けました。
アールフィックスフェンスはロートアイアン風の
アルミ鋳物製のフェンスで、
本物の鉄のように錆で壁を汚す心配がなく、
お庭や外構の壁を素敵に演出できるアイテムです。
郵便ポストはアイアンサインに合わせて
ディーズガーデンのノーブル-Fという
金属調の埋め込みポストをセレクト。
こちらの製品は金属のような素材感ですが
FRP(繊維強化プラスチック)でできており、
フェンスと同様に錆ることなくご使用いただけます。
角柱に使用したレンガは大きい方が門塀と同じGダイオで、
小さい方はGマットという茶色いレンガを使用。
角柱も鉄筋で補強し、レンガを積み上げました。
大きい角柱に取り付けた黒いフェンスは
ディーズガーデンのサイドフェンスA ワイドタイプで、
こちらもアルミ鋳物製のフェンス(装飾用)です。
小さい角柱には夜に足元の安全を確保する照明を設置。
タカショーのエクスレッズ スタンドライト1型は
アンティーク風のお洒落なデザインで、
昼間は空間を演出するアイテムとしても活躍します。
アプローチ兼駐車場
駐車場としても使用するアプローチ兼駐車場は、
駐車場部分をコンクリートで舗装。
アプローチと階段はレンガ敷きで施工しました。
アプローチや階段に使用したレンガは
グラヴィブリック ウォールと同じカラー展開がある
東洋工業のグラヴィブリック ペイブで、
グラヴィブリック ウォールと組み合わせて使用できます。
色は縁取りにGマット、縁取り以外はGダイオを使用しました。
レンガ敷きの曲線部分は写真のようにカーブに合わせて
1つ1つレンガの形を整え敷設するため
大変な作業となりましたが、その分
とっても素敵なアプローチに仕上がりました。
駐車場は耐久性の高いコンクリートを使用していますが、
コンクリートだけではデザイン性に欠ける為、
グラヴィブリック ペイブでアクセントとなる模様を入れて仕上げました。
ヨーロッパを中心に建築素材として使われてきたレンガは
外構工事でも人気の素材の1つです。
レンガは粘土や泥など自然の”土”を高音で焼成したもので、
独特の質感や焼きムラによる自然な風合いは時間とともに変化し、
味わい深い庭をつくることができます。
今回の現場ではI様邸の住宅外壁に合わせて
GダイオとGマットの2色のレンガで施工しましたが、
グラヴィブリックウォール、グラヴィブリックペイブには
他にもGチャートとGペイトというカラーもあります。
東洋工業のカタログでは各色の色ムラの色幅も確認できますので、
詳しくご覧になりたい方は東洋工業のカタログをご確認下さい。
グラヴィブリックウォールのカタログを見る
グラヴィブリックペイブのカタログを見る
※東洋工業 EXTERIOR 2020 GENERAL CATALOGUEに準拠しています。
また、三井商会がある備前市は耐火レンガの産地で
景観用耐火レンガも取り扱っております。
景観用耐火レンガについては下記ページにて
ご紹介しておりますのでこちらも是非ご覧下さい。