田園風景が広がり景観に恵まれた立地のO様邸。
自然に囲まれた環境の中でお子様がのびのびと遊び、
ご家族が心地よく過ごせるお庭をと考え、
天然芝を庭一面に張った美しい芝庭をご提案させて頂きました。

敷地内の高低差を利用して建てられたO様邸は
北側の高い土地には車を乗り入れる道路があり、
南側の低い土地が主庭となります。

広いお庭でお子様が安全に遊べるよう
南側から東側にかけて天然木の境界フェンスを設置。
天然芝を張った庭には築山をつくり
アオダモ、ヤマボウシといった四季を感じる樹木を植栽。
青空の下でお子様が思いきり走り回れる庭が完成しました。

芝生

今回、使用した天然芝はコウライシバという種類で
国内で最も多く使われている暖地型の日本芝です。
コウライシバ（高麗芝）は生長が早く、
葉幅は野芝より細い平均３mm前後。
刈込みをはじめ管理をしっかりと行うことで
密度が細かく見た目にも綺麗な芝生になります。

まずは雑草が生い茂っている箇所の草刈りを行い、
除草と整地をしていきます。

主庭の西側には築山をつくる計画で
土を盛ったあと崩れないように転圧し、
ヤマボウシとアオダモを植栽しました。

築山とは人工的につくられた山のことで、
地形に変化をつけることでお庭に立体感が生まれ、
デザイン性や景観を向上させる事ができます。
また、築山は子供が遊ぶ遊具の一環として
公園や園庭に取り入れている所もあり、
使う側にとっても楽しい側面をもたらせてくれます。

植栽したヤマボウシ、アオダモは樹高が５m以上になる高木樹で、
目隠しや日差しを遮り緑陰空間をつくる目的もあります。

整地が済んだらいよいよ芝生を張っていくのですが、
O様邸で使用した芝生の量がこちら！
約３００㎡の敷地に１枚１枚 張っていきます。

土面を平にならしたあとバーク堆肥を加え、
平張り（ベタ張り）で芝生を張っていきます。
平張りは殆ど隙間なく芝生を配置するので、
雑草が生えにくく早く美しい芝生に仕上がります。

※目地を十字にすると雨や水やりの時などに
目土が流れてしまう為、1列敷いたら次の列は半分ずらし
レンガを積み上げるように敷いていくのがポイントです。

芝生を並べたら芝根と床土が密着するよう上からたたき、
芝と芝のつなぎ目が隠れるよう目地に目土を入れていきます。

築山部分は傾斜で芝生がずれないよう芝串（竹串）で固定。
竹串は徐々に腐食分解され最後は自然に無くなるので
竹串を抜く必要はありません。

芝生の経過

 施工後すぐ 

主庭全体に芝生を張り終えて直ぐの状態です。

 １ヶ月経過 

ちょうど１ヶ月が経過した芝生です。
平張りなので目地は既に殆ど目立たない状態になりました。

芝生は放っておくと粗く伸びて下葉が黄変し、
雑草や病害虫をまねく原因となるため芝刈りが欠かせません。
高麗芝の場合４月～１１月ごろにかけて芝刈りを行い、
綺麗な芝庭を維持しましょう！

フェンス

O様邸は敷地の東側には用水路があり
南側に隣接する田んぼとも高低差がある為、
東〜南側にかけて敷地を囲うウッドフェンスを設置しました。

ウッドフェンスに使用したのは国産杉を使用した
エコアコールウッドという保存処理木材で、
無毒性で防腐・防虫性能が高く耐水性にも優れています。
エコアコールウッドについて詳しくはこちらをご覧下さい。
＞＞「保存処理木材・エコアコールウッド」を見る

今回はこのエコアコールウッドに木材保護着色料を塗布。
落ち着いた雰囲気の色味に仕上げて使用しました。
着色料にもカビ、腐朽菌、虫害の発生を抑制する効果や
木材の変色・退色を低減化させる効果があるので
屋外でも長期間きれいな状態を保つ事が可能です。

フェンスの途中には利便性を考慮して同じ木材でつくった扉を取り付けました。
扉を付けることでフェンスの外側に植えたシマトネリコの管理もしやすくなり、
万が一、ボールなどが外に出た場合にも取りに行きやすいのでとても便利です。

美しい芝庭を保つのは大変なこともあり、
施主様も綺麗な状態で芝生を保てるか心配されていましたが、
三井商会ではガーデンメンテナンスサービスという
お庭の管理をさせていただくサービスも行っております。

ガーデンメンテナンスでは芝生の手入れはもちろん、
庭木の剪定、消毒、施肥、草抜き、清掃など、
綺麗なお庭を維持するための様々なご依頼に対応が可能です。
ご自身でお手入れをするのが難しいという方は
こちらのサービスをご利用いただくこともできますので、
気になる方はガーデンメンテナンスについても是非ご覧下さい。
＞＞ガーデンメンテナンスについて詳しくはこちら